「ラグを減らしたいならゲーミングルーター」という話をよく見かけます。見た目も性能も強そうですが、価格は普通のルーターより高め。本当に必要なのでしょうか。
結論から言うと、ゲーミングルーターは 効果が出やすい家と、ほとんど変わらない家がはっきり分かれる 機器です。この記事では、その違いを仕組みから説明します。
この記事の結論
- ゲーミングルーターの中心的な機能は、ゲームの通信を優先する「QoS」 です
- 効果が出やすいのは、家の中で、家族が同時に動画やダウンロードをしている家
- 一人暮らしでPCだけを使っている、または 原因が回線やサーバー側 にある場合は、効果はあまり期待できません
- ルーターが古い(Wi-Fi 5以前)なら、新しい普通のルーターへの買い替えだけで改善 することもあります
- どの場合も、まず 有線LAN化 が最優先です
ゲーミングルーターと普通のルーターの違い
ゲーミングルーターには、主に次のような特徴があります。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| QoS(優先制御) | ゲームの通信を見分けて、ほかの通信より先に通す |
| 高速な有線ポート | 2.5Gbpsなど、一般的な1Gbpsより速いLANポートを備えるものが多い |
| ゲーム専用の設定 | ゲーム機専用のWi-Fi(SSID)や、特定の機器を優先する設定など |
| 処理性能 | 多くの機器が同時につながっても処理が追いつきやすい |
中でも、ラグ対策として大きいのが QoS です。
QoSの仕組み
QoSは、家の中の通信に「優先レーン」をつくる機能 です。家族が動画を見ていたり、大きなファイルをダウンロードしていたりしても、ゲームの通信を先に通すことで、ラグを起きにくくします。
ただし、QoSが整理できるのは 家の中(ルーターを通る通信)だけ です。
- 夜に回線そのものが混んでいる
- ゲームのサーバーが海外など遠くにある
- Wi-Fiの電波が弱い部屋でプレイしている
といった場合は、QoSでは解決できません。
ゲーミングルーターは必要?判断フロー
効果が出やすい家
- 家族が同時に動画配信サービスを見ることが多い
- 家の中に、スマホやパソコン、家電などたくさんの機器がつながっている
- ゲーム機やPCを 有線LANでつないでいる(無線の不安定さを除いたうえで、家の中の混雑が残っている)
効果が出にくい家
- 一人暮らしで、ゲーム中はほかに通信していない
- ラグの原因が、回線の混雑やサーバーまでの距離にある
- Wi-Fiが届きにくい部屋でプレイしている(まずは有線化や電波の改善が先)
原因の切り分け方は「ゲームのラグ・Pingを下げる方法」で詳しく解説しています。
買う前に確認したいこと
- 回線の接続方式に対応しているか:IPv6(IPoE)方式の回線を使っている場合は、契約しているプロバイダの方式に対応しているかを確認しましょう
- 有線ポートの速さ:回線が1Gbpsを超えるプランなら、2.5Gbps以上のポートがあると性能を生かしやすくなります
- 設置場所:大型のモデルが多いので、置き場所のサイズも確認しておきましょう
候補のルーター
価格や仕様は変わることがあるので、購入前に販売ページで対応回線やポートの仕様を確認してください。
まずは手頃にゲーミング向けを試したい
本格的にゲーム環境を整えたい
ASUS ROG STRIX GS-BE7200X
- Wi-Fi 7対応
- 10G WANポートと2.5GゲーミングLANポート
- v6プラスなど主要なIPv6接続方式に対応、ゲーミング専用SSID
「普通のルーターの買い替え」で十分な人に
まとめ
- ゲーミングルーターの中心機能は、家の中の通信を整理するQoS
- 家族の通信とゲームがぶつかる家では、効果が出やすい
- 原因が回線やサーバー、電波の弱さなら、効果は出にくい
- 古いルーターなら、普通の新しいルーターで十分なことも
- どの場合も、まずは有線LAN化から
「高いルーターを買ったのに変わらなかった」とならないよう、まずは原因を切り分けてから選んでみてください。

